デスクトップ整理してたんらけど、書き途中のメモ多すぎて^▽^散らかってて意味わからん。
とりまちょこっと。
■聖書からカインとアベル
人類初の人殺しのカインだけども、人類初の嘘つきでもあります。
そんでもって、その嘘が「I don't know./私は知りません」であった、というのは面白い。
嘘をついたのはアベルを殺したカインで、相手は神。気になったのが、人類史上初めての嘘が<知っているか・いないか>ということにおいて登場させられた点。テストには出ません。
アベルを殺したカインは、[I don't know. Am I my brother's keeper?/知りません。私は弟の番人でしょうか?]って答えるんだけど、当の神の質問は、[Do you know where your brother Abel is?/おまえの弟アベルはどこへ行ったか知っているか?]ではなくて、[Where is your brother Abel?/おまえの弟アベルはどこへ行った?]だった。
例えばアベルを殺したことを正直に言わず、神の質問に対して嘘をつきながら答えるのなら、カインは「アベルは~へ行った」と言うことも出来た。でもカインは「知りません」と答える。
知らないのに知ってる、っていう嘘よりも、知ってるのに知らない、っていう嘘が罪と絡めて世界では先に出てきた。そして何より、人間と知について、認識についての発言において、初めて嘘が可能になったということ、これはとても興味深い。
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で、久々に自分で書いた↑読んで思ったんだけど「アベルがどこへ行ったか知らない」というのはカインにとってはあながち嘘でもないんだよね。(つまりこの妄想メモ自体が無意味な産物へと帰します。アッー!!)
人間が死んだらどこへ行くのか?カインは知っていただろうか→多分知らなかった→「どこへ行ったの?」って聞かれても答えられない→知りません。
果たしてこれは嘘か。例の林檎食べた後のアダムの返答を私は嘘だとは思えないので、カインのこの返答も嘘だとは言えなくなる。
ううん残念…とても残念……。人類初の嘘が認識について行われていたなんて、哲学科的にはとても美味しいではないかと一人悦っていたのに。
でももったいない精神で載せておきました。デスクトップが少し綺麗になりました。
しかし、だとすると、例えば聖書なら、最初に嘘が出てくるのはどこなんだろう?気になる。
メモ続き↓
■カインアベル話にがんばって垣間見るホモと三角関係
そもそもカインがアベルを殺しちゃうほど怒ったのは、神がカインの供物よりもアベルの供物を喜んだからなんだけど、そのこと自体とても意味深(ていうか聖書は全部意味深なんですけども)。
供物に対する神の態度に怒ったカインについて、「カインはひどく怒り、顔を伏せた」(これかわいいよね)って表現がされてるんだけど、顔を相手から隠すというのは羞恥心の基本的な表現でもある。カインの怒りは、実は羞恥(恋愛)と共にあったんじゃないか?と考えてみる。
愛情の競い合いがここで初めて描かれている。
Am I my brother's keeper?というカインの言葉は、なんだか嫉妬してるみたいだ。アベルはあなたのものでしょう?って神に皮肉っているみたいに思える。じゃあカインは誰が好きで誰に嫉妬してたのか?って話になるとこれがよくわからない。
神とカインとアベルを三角関係で考えようとしてみたら、二つパターンが出来た。
①カイン→神→アベル→カイン
わかりやすい方。
アベルからカインに矢印出てるのは、供物問題のあとに「野に行こう」ってカインに誘われたアベルがそのままホイホイ兄ちゃんについてっちゃうからです。これ兄のこと相当好きじゃね?みたいな超超超都合の良い妄想。
②カイン←神←アベル←カイン
で実はこの話は①の矢印逆でも読み取れる。どっちかっていうと私こっち派。
カインが本当は、自分がより神に愛されなかったことを怒った(アベルに嫉妬した)のではなくて、神に愛された弟というものが嫌で(神に嫉妬して)アベルを殺したのだとしたら、という妄想:アベル←カイン
アベルは神のためにわざわざ最上の供物を選んで持ってくる(カインには「何かから選んで」という文章は付されない):神←アベル
で、問題の「カイン←神」なんだけど、これはアベルを殺したカインに対しての神の態度から持ってきた。
……………以下引用……………
「あなたは、いったいなんということをしたのか。聞け。あなたの弟の血が、その土地からわたしに叫んでいる。今や、あなたはその土地にのろわれている。その土地は口を開いてあなたの手から、あなたの弟の血を受けた。それで、あなたがその土地を耕しても、土地はもはや、あなたのためにその力を生じない。あなたは地上をさまよい歩くさすらい人となるのだ。」
カインは主に申し上げた。
「私の咎は、大きすぎて、にないきれません。ああ、あなたはきょう私をこの土地から追い出されたので、私はあなたの御顔から隱れ、地上をさまよい歩くさすらい人とならなければなりません。それで、私に出會う者はだれでも、私を殺すでしょう。」
主は彼に仰せられた。
「それだから、だれでもカインを殺す者は、七倍の復讐を受ける。」
そこで主は、彼に出會う者が、だれも彼を殺すことのないように、カインに一つのしるしを下さった。
それで、カインは、主の前から去って、エデンの東、ノデの地に住みついた。
……………引用以上……………
カインは一応罰も受けてるが、同時に神から守られてもいるように見える。人殺しの彼は誰からも殺されることがない。
「一つのしるし」というのもやっぱり何かエロいよ。誰にでもわかるってことはこれは常にカインが身につけているものに付けられたと考えるのが普通だと思うんだけど、そうなると一番手っ取り早くて確実なのは体かな?と思うの(お天気脳バンザイ)。神からのキスマークのようなものをカインはもらったのですとかでいいんじゃないかなどうかな。日本で言うなら、仏との結縁みたいなそのような。
(てかそもそも血が染みこんだ土地が作物を作らなくなるってなんか、男同士でエッチしても子ども出来ないってのの隠喩のような気がする。不産の土地になるってそういうことじゃないか。カインがどうやってアベルを殺したかは書かれていないので、その殺し方をどう想像するかは読み手の自由なのです。よって私は犯し殺しを提案する。)
つまり神さまはカインにアベルを殺させることでカインを手に入れたのです。嫉妬心を使って、カインに決着を付けさせたのです。供物に喜んだのも演技だったのです。
カインとアベルの話は、聖書で初めての人殺し話であると同時に同性愛と兄弟愛と三角関係の話でもありました。
はーーーースッキリ。
書き捨て山。
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