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シンプリチオ-雑記

ラウの寝起きがmitaidesu!

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La-dee-da,la-dee-da...

2010/09/27 (Mon) - ●●●

「ヘヘーン」「シラーッ!」

『アニー・ホール』観た!あっという間だった!名作と思った。

初めて会ってから庭でワインを飲むシーンで、アルビーとアニーがお互いに相手に対して、何か自分の方が劣るものを感じてて、それでバカにされないよう負けないようがんばって会話を繋げてるとことかすごい、う、わーってなる。わ、わかる…!という感動。
頭も良くてジョークも出来て教養が高いけどそのせいで勝手に煮詰まっちゃって人生に対してちょっぴりひねた見方を持っているアルビーが、最初っから感じとっていたアニーの魅力は、そんな自分がアニーに影響を与えた結果出てくるような類のものじゃない。でも自分といることで、アニーはちょっとずつ変わっていってしまう。彼女の変化だけが決定打ではないし、アニーの天然性の魅力は失われたというわけでもない。でも彼女の中には「そうじゃない」ところもやっぱり少しずつ増えてきてしまったわけで、そしてそれは二人が幸せで楽しくあったがために一緒にいたことの産物に他ならなかったりする。
アニーはインテリじゃないし主義主張もなかったけど、でも笑いのタイミングや言葉のタイミングがアルビーとぴったり合う。それが楽しい。でも、関係はずーっとは続かない。愉快で一緒にいること・そこで相手に影響を及ぼすことが、結局最後には「一緒にいること」を壊してしまうという、丸めた毛布で背中を叩かれるような優しい痛さがこの映画にはあふれていて(アニーが着てるジャケットの色の暖かさのような!)、それがいとしい。人間と人間の関係は停滞しない。誰かと関わってそしてそれを糧にしてまた違う誰かと関わっていく。
けどこの映画、アルビー=ウディ・アレンなわけだけど、男性と女性が観たのでは感想が感傷⇔感動ぐらいの違いが出るんじゃないか…と思った。(「頭のよさ」によるちょっとした達観のために?(つまり自ら首を絞めて?))変わらない男と、男から何かしら吸収し変わって去っていく女の話って結構よく聞くもん。だからアレンも画面に向かって話しかけてくるのかしら。
グルーチョ・マルクスの「私を入れるようなクラブには入りたくない」って言葉をアルビーが引いてたけど、実際にこういうこと言いそう(或いは舌あたりに乗っかってる)男の人(※年上)ってハズレがないというか…おもしろいよね。何人も会いたい。私が肥やされる。でも彼らはきっと痩せていく。どうしてなの?どうしてもなの。

ファッションの話題で耳にすることの多かった映画なだけに確かに抜群にかわいかった!ダイアン・キートンの雰囲気!!でもあの抜けっぷりであのかわいさは上級者すぎてノー・センス、イエス・ホモの腐女にはマネできません………メガネだけ…メガネ買おうかな…。

ラスト・シーンは窓越し。
卵が欲しいから、の小話。「思い込んでいる」のは実は兄…ということは?…かすぱにはまだわかりません!
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