ほしとせふねんで今回は孫引き&ゴメンネ読違え♥祭りであります。
短く目標。
■■■ 作者不詳の「アステールの詩」 ■■■
古代ギリシャの詩です。
星を眺めるわたしの星彦(アステール)、
えい 大空ともなって
たくさんな眼で、
お前をふりさけ見たいもの。
とりあえず不詳ってしたけど多分プラトンさんの詩だろうと言われている。訳は呉茂一。
「アステール」はギリシア語の「星(=aster-)」に何か人を表すような語尾的なのが付いてたってことなのかな?原文知らないのでわかりませんが。しかしそこを「星彦」と訳すのがいいじゃないかー!
で、中国の月人壮士(つきひとおとこ)が擬人化なのと違って、こちらは本当の、少年であります。
ついでにギリシャの、スーパー哲学者に愛された、おそらく確実に「美」がつく、少!年!だよね!もちろん!と思って元気になるなる。からだが傾きます。
しかし、素敵な詩です。
プラトンは、星空を見上げている少年の、隣にいたのだろうか。もしかしたら、少し後ろの方にいたのかもしれない。少年は夜空いっぱいの星々に夢中で、今は自分の方を見ていない。哲学者は、上を向くその横顔を見つめているのか、それとも後ろ姿だけを見守っているのか、わからないけど、でも星に夢中になっている少年のことが愛おしくてたまらない。(かすぱもたまらない。)そんな夢中の顔を無数の星が今まさに見下ろしているように、私もしてみたいものだよ、とそんな感じで。
「えい 大空ともなって」以降は…なんというかギリシャ伝統の、青年(年上)×少年(年下)の愛の形が、ぎゅうっと凝縮されてて、気持ちがよいです。そして、やっぱり、矢印は上から出ているものなんだよね…。
がらっとお国変わって、白居易から。
憶ひ得たり少年にして長く乞巧せしことを 竹竿の頭上に願糸多し
唐代の七夕の詩。
竹に沢山吊された子ども達の願い事を見て、詩人が、自分も少年だった頃はめっちゃくちゃ考えてお願い事書いてたなぁって思い出してる。
すでに美少年の話じゃなくなってるがキニシナイヨ!
気にしないついでに、とっておきを最後に。同じく白居易。
背燭共憐深夜月
蹋花同惜少年春
燭(ともしび)を背けては共に憐れむ深夜の月
花を踏んでは同じく惜しむ少年の春
この詩は、好きすぎて何も言えない。
後半部分は特に、正しい解釈文を読む前に想像を広げてしまったのでwあともどり出来ずにいる。翻訳ものを読む楽しさであり、苦しさ。中高の時なんかは、純粋に日本語的に掴まえてしまった自己流の解釈の方が刺激になっていたりするんだよね。あとで正解読んでがっかりしたりとかw
少年ふたりの姿が消えません。
明日は小説かにゃ。
(三日目坊主)
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